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R:ラブデビゲ

第5章 熱と緩流

「最近の阿久津先生…雰囲気変わった?」


「あ〜!解る〜!!」


「前も、よかったけど…更に…大人な雰囲気とか…クール度が増したとか―――…

何か、いいよね〜〜〜〜!
授業も解りやすいし♪」





デビが空き教室で貧血で倒れてから…



少しずつではあるが…


真面目に教師として勤務している―――――…



悪魔が…人に知識を与えてるって―――――…



シュールよね…




ほら、アダムとイブが…


知恵の実を与えられてエデンを追放されたって言うし…



ハハハ…語学を教えるデビは、さながら二人に知恵の実を与えた蛇って所かしら…




「…麻実、なに笑ってるの?」



一人でニヤニヤしてある私に、隣を歩いていたリナちゃんが、不思議そうに顔を覗きこむ―――…



「ごめん…何でもないよ〜」



「ど〜せ、小笠原先輩の事を考えて…笑ってたんでしょ?キモい!!」




「はぁ!違うから!」



小笠原先輩ではなく…デビの事を考えていたから…ホントに違うのに!!


リナちゃんは、ニヤニヤしながら私の腕を膝でつつく!!

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