箱……参
第2章 今箱
「あなた…いってらっしゃい」
私は……大人になり…
結婚をした――――――…
子供の頃の記憶は…何故だか曖昧で…
不確か―――――――…
成長するにつれて…
自分の事件は…目にしたり聞いたりもした…
だが…情報はあっても…
記憶がないのだ……
それが…ホントに私の事件なのか解らない…
私の事件は、当時は話題になってしまい……
家族は…
何度か引っ越をした…
それに…犯人の出所後…報復の恐れもあるし、世間の私に対する風当たりも…心配だったのか…
私は……
名前を変え…生活していた…