箱……参
第3章 秘箱
ワクワクにも似た感覚とは非対称な…
古ぼけた箱―――――――…
「あなた、ごめんね♪」
私は、
蓋をゆっくり開けた――――…
「―――――…ん…?」
そこには、見たことのある…
新聞や、週刊誌……
「―――…なんだろぅ…」
新聞を手に取り……
見出しを見て――――――…
さっきまでのワクワクが……
嘘のように……消えていた…
【連続婦女暴行犯逮捕!悲惨な逮捕劇】
【正当防衛の少女意識障害】
【連続婦女暴行犯、裁判始まる】
【婦女暴行被害者の少女、証人保護プログラムを適応】
「私の――――…記事?」
箱の中には…
私が見た記事の他にも…
見逃しがちな…小さな記事まで…保存されていた…
主人は……
私が―――――…この事件の被害者だと…
知っていたのだろうか……
…しっていて……
結婚してくれたの―――…?
私は――――――…
箱の中の記事を…
ひとつ…
ひとつ…
読んでいく――――――…
私は記憶が曖昧で…
記事の内容を、訂正したり…
了承など…出来ない……
でも――――――…
主人が…望むなら―――…
思い出し――――――…
過去の私も……
受け入れてもらいたい――…