ウサギとオオカミ
第1章 ウサギさん
「いってきまーす」
「アニキ!お弁当!!はいっ。いってらっしゃい。」
どうも。初めまして。宇佐美 律と言います。
「律。今日は帰り遅くなるから、秩(チツ)と雪(セツ)をよろしく。」
今、話しているのは俺の兄、徹(テツ)だ。
「あ、うん。アニキは晩ごはんいらないの?」
僕の家は親はいない…けど
妹の秩、弟の雪を合わせて4人で暮らしている。
「うん。今日はかえらない」
アニキは僕たち3人のために毎日夜遅くまで働いている……
「律も高校遅れるなよ?」
「わかってるってば!!!」
俺も早く働いて、少しでもアニキが楽になればいいなっておもっている。
「いってきます。」
「いってらっしゃい……」
さてと……弟の雪を幼稚園におくらないと…
それから、妹の秩を起こさないと…