ウサギとオオカミ
第1章 ウサギさん
「いってらっしゃい。」
「いってきまーーす!」
アニキが仕事だから俺が家族の面倒をみている。
今日は……4時には迎えに行って…
雪と買い物行って…晩ごはん買って…
そうこう考えているうちに高校に着いていた。
「律おはーすけ。」
「冬も。おはーすけ。」
俺の親友、前野 冬奈。
去年引っ越ししてきた
「律の妹がね、めっちゃ走って学校行ってたよ?」
はずかしい……
あいつ……
「いつも起きねーの。あいつ。」
「大変だねー。」
本当……
「冬ー。」
「秋!!ごめん!律。また、あとで!」
あぁ……
秋…センパイね。
秋センパイは冬の恋人。男同士だけどね?
俺は別に偏見なんてもたないけどね。
「……とられちゃったなぁ」
少し寂しいのである。