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ウサギとオオカミ

第8章 トーマ家の家庭事情



その頃も既に体の関係は持ってたし、

なにしろ親友だったし。



「っ!!帰る!!」


女の子が恥ずかしそうに帰っていった。



「あーあ。ユキちゃん帰っちゃった…」




楓磨がそう言った瞬間、大きな刺が刺さったように痛かった。



それまで何も感じてなかったのに。




体は俺だけと思ってたから?







楓磨が好きだから?







いろんな感情が出てきて、それが顔に出ていたのか



「ごめん…」



楓磨は辛そうに誤ってきて



「……俺は徹だけは捨てないから」





そう言ったけど、





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