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ラズベリーの恋

第1章 転校生

心臓が飛び出しそうなほどドキドキして。もしかして私、露木君の事好きになっちゃったのかな?
もう、授業の事頭に入らなかったよ。露木君は驚いてたけど、私変じゃなかったかな?
やっと休み時間になって、ニヤニヤ笑いながられいちゃんが来たの。「見てたよ~智香!かっわいい!顔、真っ赤だったよ。あれ、なんでしょ?もしかして、初恋?」やっと落ち着いてたのに、耳まで真っ赤になってるのが自分でも、分かったよ。「や、やだ!れいちゃん!もうー!言わないでー!ち、違うよー!」れいちゃん、スッゴく楽しそうに「はいはい、顔に書いてるよー。もうバレバレだよ。応援するから!」そう言って行っちゃった。もう、机にうつ伏せて真っ赤がおさまるのを待ちながら、恥ずかしくて泣きたくなっちゃった。私、露木君に恋、しちゃった?その日は露木君のほうを見れなかったよ。家に帰ってため息ばかりついて、ご飯が進まなくて。ほとんど残したら、お母さんに「どっか、具合悪いの?ため息ばかりついてたけど。」そうしたら、お姉ちゃんが余計な事言うの!
「お母さん、この子色気づいて好きな人でも出来たんじゃないの~。」そしたらお父さんが「智香、そうなのか?どんなやつなんだ。もうチューくらいしたのか?」なんて聞くの!やだー!こんな家族!「中間テストが悪かったから、落ち込んでるだけよ!」と、怒鳴って部屋に逃げたよ。後ろでみんなが何か言ってだけど知らない!気がついたら涙が出てた。今日1日気持ちがはりつめていたから、一気に疲れて眠くなって寝てしまったよ。朝ごはん食べずに学校に行ったの。昨日の事があって、家族と顔を合わせたくなかったの。
まきちゃんが「おはよう!あれ?目が赤いよ。それに顔色悪いよ。大丈夫?」と、心配してくれたよ。私、無理してにっこり笑って「ちょっとね、お姉ちゃんと喧嘩しただけだから、大丈夫よ。ありがとうね。」と言って振り向いた瞬間、露木君と目があっちゃった!
やだ、どうしよう。顔が熱くなっていく!「お、おはよう!」やった!言えたよ。私偉い!頑張った!ちゃっかり、れいちゃんが見てて私にピースしたよ。露木君も「おはよう。」と挨拶してくれたよ!もうキュンキュンしちゃった!なんか幸せ。顔がふにゃけて恋するのっていいな。あードキドキが止まらないよ。

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