エスキス アムール
第14章 冷たい身体
【大野side】
彼女から発せられる言葉は、
槍のように心に刺さった。
はるかちゃんは悪くない。
俺が勝手に、
必要だと勘違いして、
通って、
好きになっただけだ。
彼女からして見たら、
お客が勝手に恋心を抱いただけ。
迷惑だっただろう。
だけど、
ベッドから起きて、
俺の腕を掴んで
引き止める彼女を見たら、
もしかしたらって
淡い期待を抱いてしまった。
意識を手放した彼女に
服を着せて、
布団をかけると、
俺は部屋を飛び出した。
「ごめんね。」
そういって、頭を撫でると、
彼女は、少しだけ声を漏らした。
もう、お店にもいかない。
ここにも来ない。
君の前にも、現れない。
恋愛をして泣いたのは、
初めてだった。
理不尽なふられ方をしても、
今まで、
こんなにも悲しむことはなかった。
涙が頬を伝って気がつく。
「俺…こんなに、
好きだったんだな…」
でも、
告わなかったら
ずっと勘違いして、
意味のない
淡い期待を抱き続けるばかりだった。
よかった。
これで、良かったんだ。
外の雪はもう止んでいた。
外にはもう誰も歩いていない。
とても静かな夜だった。
彼女から発せられる言葉は、
槍のように心に刺さった。
はるかちゃんは悪くない。
俺が勝手に、
必要だと勘違いして、
通って、
好きになっただけだ。
彼女からして見たら、
お客が勝手に恋心を抱いただけ。
迷惑だっただろう。
だけど、
ベッドから起きて、
俺の腕を掴んで
引き止める彼女を見たら、
もしかしたらって
淡い期待を抱いてしまった。
意識を手放した彼女に
服を着せて、
布団をかけると、
俺は部屋を飛び出した。
「ごめんね。」
そういって、頭を撫でると、
彼女は、少しだけ声を漏らした。
もう、お店にもいかない。
ここにも来ない。
君の前にも、現れない。
恋愛をして泣いたのは、
初めてだった。
理不尽なふられ方をしても、
今まで、
こんなにも悲しむことはなかった。
涙が頬を伝って気がつく。
「俺…こんなに、
好きだったんだな…」
でも、
告わなかったら
ずっと勘違いして、
意味のない
淡い期待を抱き続けるばかりだった。
よかった。
これで、良かったんだ。
外の雪はもう止んでいた。
外にはもう誰も歩いていない。
とても静かな夜だった。