テキストサイズ

エスキス アムール

第2章 オオノさん





不思議に思って
大野さんを見ると、


「あ、の…俺も脱がしていい?」

そう恥ずかしそうに言った。

そういえば今日は脱いでない。


「うん…脱がしてくれるの?」


そう聞くと、
大野さんは頷いて
私の首筋に舌を這わせながら、
服に手をかけた。


何も纏わない姿で抱き合う。

それだけで身体が疼いた。


だけど、
これからこの先には進めない。

それは、
大野さんはこのお店のお客だからだ。


私は絡めていた手を離して、
大野さんの先端から蜜が溢れ出ているソレを両手で包んだ。


蜜を下に伸ばすように
ゆっくり扱く。


「…あ…ん…はっ」


大野さんの口から声がもれ
顔を歪んだ。

その顔が堪らない。

扱きながら
口を使って先端を舐め上げると、大野さんはより声をあげた。


もう、イキそうかな。

そう思って、
スピードを早める。


その時、
大野さんが
何か言いたげな顔をして、
私の手を握った。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ