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エスキス アムール

第16章 バーボンと、ストーカー







自宅に着くと、
門のところに人影が見えた。



誰だ?こんな時間に。

親に締め出しでも食らったか?



そう思いながらも、
その人影の横を通り過ぎる。




ボタンを押して
ロックを解除しようとすると、



「おい……」



お化けみたいな声が聞こえた。

やばい、

さっきの人影、

もしかして、
人じゃなかったわけ?




あー、俺酔いすぎたかな。



これは
振り向かない方がいいんじゃね?
絶対、見ちゃいけないやつだ。


ついてってもいい?
とか、聞かれるやつだ。


確かに、部屋は空いている。



だけど、幽霊が入る余地なんて
これっぽっちもねーよ!!



急いで
暗証番号を押そうとするけど、
手が悴んで

なかなか押せない。



くそっ、

これが幽霊の力かっ!!




そう思ったとき、






「…わっ!!」




肩をつかまれた。









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