エスキス アムール
第17章 夜中の襲撃
「……俺も好き。」
「本当に好き」
「すごく好き」
「…っ」
「すき。」
「…」
「すき。」
「…っ」
「すき」
「わ、わかった…っ!」
彼女は
顔を真っ赤にして、
肩に顔をうずめた。
「はるかちゃん…」
「…?」
もう一度、
好きと言って
キスをしようと思ったとき、
…………………
ブルルッ
「……さぶっ」
「大野さん?!」
よく考えたら、
風呂上りに薄着で
寒い外を全力疾走をしたんだ。
当然風邪、引くよね。
ホッとしたからか、
気が抜けて一気に寒気がきた。
ガタガタガタガタガタガタガタガタ
「い、いま毛布持ってきます!!」