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エスキス アムール

第17章 夜中の襲撃








「…ほんと、ごめんね。」


結局、今
俺は、毛布を二枚かぶって
温かいココアをご馳走になっている。

これじゃあ、
シュウくんのこと
なんも言えねーな(笑)




「…だ、大丈夫?」

苦笑していると、
はるかちゃんが覗き込んでいた。



「うん、もうへーき。
ありがとね。」


そう言って笑えば、
はるかちゃんは顔を赤くする。

はるかちゃんの部屋で
ココア飲んでるなんて。


あー、幸せだ。
やっと、やっとだよ。

シュウくんに本当に何か御礼しなきゃな。


顔を赤くして
少し離れたところに
座っている彼女を見て、

少しいじめたくなった。



「はるかちゃん、こっちきて?」


「…?」

彼女は俺の方へ足を進める。


だけど、
羽織っていた毛布を広げると
彼女は意味がわかったみたいで、
立ち止まって俯いた。


顔が真っ赤になっている。




「…まだ?」







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