エスキス アムール
第21章 彼女との生活
【はるかside】
「いってらっしゃい。
頑張ってね。」
「うん、はるかちゃんもね
ありがとう」
大野さんと一緒に住み始めて
一週間が経とうとしていた。
広いマンションには
テレビと机とソファしか無い。
本当に生活感がなかった。
だけど、
大野さんは綺麗好きで
こちらが掃除する必要がないほどだ。
家のことなんかやらなくていいから、
はるかちゃんは
絵の勉強に専念して。
そう言って、
私のことまで考えてくれて。
彼は料理が得意なようで
家にいるときは
私の分までさっと作ってくれた。
本当に幸せいっぱいだ。
だけど、
全く慣れないのは、
彼の名前の呼び方。
「苗字じゃなくてさ、
名前を呼んでよ。」
彼と住み始めて二日目、
いつものように「大野さん大野さん」と
呼んでいると、
彼はそう言った。
波留くんとか、
波留さんとか、
波留とか、
色々心の中で呼んで見たけど
どうも慣れない。
毎日、練習してるのに。
彼の前だと、どうしてもできないことだった。
「いってらっしゃい。
頑張ってね。」
「うん、はるかちゃんもね
ありがとう」
大野さんと一緒に住み始めて
一週間が経とうとしていた。
広いマンションには
テレビと机とソファしか無い。
本当に生活感がなかった。
だけど、
大野さんは綺麗好きで
こちらが掃除する必要がないほどだ。
家のことなんかやらなくていいから、
はるかちゃんは
絵の勉強に専念して。
そう言って、
私のことまで考えてくれて。
彼は料理が得意なようで
家にいるときは
私の分までさっと作ってくれた。
本当に幸せいっぱいだ。
だけど、
全く慣れないのは、
彼の名前の呼び方。
「苗字じゃなくてさ、
名前を呼んでよ。」
彼と住み始めて二日目、
いつものように「大野さん大野さん」と
呼んでいると、
彼はそう言った。
波留くんとか、
波留さんとか、
波留とか、
色々心の中で呼んで見たけど
どうも慣れない。
毎日、練習してるのに。
彼の前だと、どうしてもできないことだった。