エスキス アムール
第25章 彼との情事
「ほしい?僕の。」
その言葉に呼吸を乱しながら頷く。
「いいよ。あげる。
…だけど、
挿れるの初めてでしょ?」
そう言うと、
彼はまた、蕾を舐め上げ、
吐き出した欲を掬うと
そこに塗り込んだ。
「…ぁ…はぁっ…んん」
また快感に、熱を持つ。
何回目だろう。
恥ずかしくなって、
イヤイヤと首を振った。
それを楽しそうに見つめる瞳。
「まだ、二本が限度かな?」
そういって二本の指をいれると、
その二本で壁を擦り上げる。
そうすると、さっきよりも
もっとすごい快感が押し寄せてきた。
「あ、あ、あぁ…っ!」
またイきそうだ。
もうダメだ。
そう、彼に視線をおくる。
「いいよ。いって」
彼は嬉しそうに
優しくそう言うと
擦り上げる力を強めた。
「やああぁ!」
俺は女の人みたいな声を出して
また、絶頂を迎えた。
「じゃあ、あと、もうちょっといれるね。」
そう言って増やされる指。
俺の中でバラバラと動いた。
「や…っまた…っ」
「また、勃ってきちゃったね」
また熱を持ちはじめたモノを
手で抑えてみたけど、
それは無意味な抵抗だった。