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「でも、女性じゃなくても、
あげられますけど。

社長はあげないんですか？」


「僕が？挙げる人なんて…」

「大野さんですよ。」


ギクリ



そうだ、
この人にはばれてるんだよな。

僕が彼を好きなこと、
接待で丸出ししちゃったし。

仕事を彼のせいで
私的乱用したし。


多分今、顔が真っ赤だ。

やばい。

だから、コワイんだよこの人は。



「あ、あげないよ。
そんなあげたって…」

「でも、
仲がよろしいみたいですよね。」

「…え？」



…この人どこまで知ってるの？

迂闊に話すと
ボロがでそうでこわい。

まさか、一緒に住んでること
しらないよね？


ブルルッ

身震いがする。




「でも彼とはほとんど会わないしね」



その言葉に
彼女は怪しく笑った気がした。



……コワイ。