エスキス アムール
第32章 彼と実験
【木更津side】
波留くんの告白は
思いがけないものだった。
最近機嫌が悪いなとは思っていたけど。
その原因が、僕がしている毎日の電話だったなんて。
彼がいつ、どのタイミングで
僕のことを好きになってくれたかなんて分からないけど
彼があんな剣幕で怒って、
出かけさせない。
そういった時は、
彼を壊しそうなくらい
涙が出そうなくらい
とても嬉しかった。
朝起きると、
何の抵抗もなく僕の背中に腕が回っていて僕の腕の中で胸に顔をうずめて寝る彼を見ると
とても愛おしく思う。
最初は嫌がっていた
おはようとおやすみのキスも
何の抵抗もなく受け入れてくれる。
彼と僕の気持ちが通じ合ってから
僕は嬉しくて嬉しくて、
今まで我慢していたのを発散するかのように彼を求めた。
次の日が休みの日だと、
その前の晩は彼を必ず求め、
彼は何も言わずに
僕を受け入れた。
すっかり、
ニュースでの報道は
観月社長が逮捕されたと報道され、
波留くんが叩かれていたことは
世間から忘れ去られていた。
その代わり、観月社長は地に落ちたし、観月製薬も営業不振になっていてこのままだと、潰れてもおかしくない。
それでも、
彼が家に戻るとはまだ言い出さず、それがとても嬉しく思った。
けれど、
僕が身体を求めるのが
当たり前のようになってきた頃、
気がついた。
波留くんは何も言わずに
僕を毎週毎週
受け入れてくれるけど、
好きだと彼の口から
言われた訳ではないし、
あれから彼から求められたことが
ずっとないということに。
波留くんの告白は
思いがけないものだった。
最近機嫌が悪いなとは思っていたけど。
その原因が、僕がしている毎日の電話だったなんて。
彼がいつ、どのタイミングで
僕のことを好きになってくれたかなんて分からないけど
彼があんな剣幕で怒って、
出かけさせない。
そういった時は、
彼を壊しそうなくらい
涙が出そうなくらい
とても嬉しかった。
朝起きると、
何の抵抗もなく僕の背中に腕が回っていて僕の腕の中で胸に顔をうずめて寝る彼を見ると
とても愛おしく思う。
最初は嫌がっていた
おはようとおやすみのキスも
何の抵抗もなく受け入れてくれる。
彼と僕の気持ちが通じ合ってから
僕は嬉しくて嬉しくて、
今まで我慢していたのを発散するかのように彼を求めた。
次の日が休みの日だと、
その前の晩は彼を必ず求め、
彼は何も言わずに
僕を受け入れた。
すっかり、
ニュースでの報道は
観月社長が逮捕されたと報道され、
波留くんが叩かれていたことは
世間から忘れ去られていた。
その代わり、観月社長は地に落ちたし、観月製薬も営業不振になっていてこのままだと、潰れてもおかしくない。
それでも、
彼が家に戻るとはまだ言い出さず、それがとても嬉しく思った。
けれど、
僕が身体を求めるのが
当たり前のようになってきた頃、
気がついた。
波留くんは何も言わずに
僕を毎週毎週
受け入れてくれるけど、
好きだと彼の口から
言われた訳ではないし、
あれから彼から求められたことが
ずっとないということに。