エスキス アムール
第33章 彼のシゴト
彼のモノが、だんだん硬くなって来る。
それと共に彼の呼吸も乱れ始めた。
このままベッドに連れて行きたいけど。
そうもいかない。
パッと彼から離れる。
「ご飯食べよ」
波留くんが広げていた資料を
横によけると、二人分のご飯を並べた。
彼をみると、物足りなさそうに僕を色のある瞳で見つめている。
「波留くんなに…?」
「…っ、わかってるくせに…」
下を揉みこまれて、
キスをいろいろなところに落とされて
彼はすっかりその気になっていた。
口を尖らせて、文句を言う姿もかわいい。
顔は赤く、瞳は濡れて、色気は抜群だ。
その睨む瞳も堪らない。
「したいの?」
「……」
意地悪にもそういえば、
彼は恥ずかしがって、僕から目を反らし
料理に手をかけた。
もういい。と、拗ねて一口頬張る。
そんな姿が僕を煽ることも知らないで。
ソファから放り出された足を持ち上げてこちらに向かせると、
向かい合って
僕の股の中に引き寄せる。
料理を持ったままだから
抵抗ができなくて、彼はおとなしく僕の腕の中に収まった。