エスキス アムール
第37章 彼を想ふ
【木更津side】
あれから、
そろそろ3ヶ月が経とうとしている。
もう、彼は彼女のところに
飛び立った頃だろうか。
彼を置いていったとはいえ、彼女が彼のことが好きなのは誰だってわかる。
彼の心にもまた、彼女が残っていることくらい知っている。
僕のことを好きだとってくれたことも少なからず、本心だっただろう。
しかし僕に言わせてみれば、
僕が彼の弱みに付け込んだだけなのだ。
彼が弱っている時に近づいて、
家にまで呼んだ。
誰も周りにいなくなったところで、優しい人が手を差し伸べてくれれば、誰だって心を許すだろう。
彼が僕のことを好きだといったのも、一過性のものに過ぎない。
こうして僕たちは別れたけれど、
彼とあのまま共に過ごしていても、しばらくしたら彼は勘違いだったと気がついたはずだ。
やっぱり彼女が好きなんだと。
彼が好きだ。
だからこそ彼には幸せになって欲しい。
そう思っていても、
何度も何度も
彼に彼女の居場所を知らせるのを
躊躇ってしまった。
彼女の住所を渡せば、
彼は行ってしまう。
しかし、そのことで僕が哀しむと思えば、彼は優しいから気を遣って行かないと言っただろう。
彼が無理しているところを
見たくはなかったし、彼が同情で僕の隣ににいることほど哀しいものはなかった。
あれから、
そろそろ3ヶ月が経とうとしている。
もう、彼は彼女のところに
飛び立った頃だろうか。
彼を置いていったとはいえ、彼女が彼のことが好きなのは誰だってわかる。
彼の心にもまた、彼女が残っていることくらい知っている。
僕のことを好きだとってくれたことも少なからず、本心だっただろう。
しかし僕に言わせてみれば、
僕が彼の弱みに付け込んだだけなのだ。
彼が弱っている時に近づいて、
家にまで呼んだ。
誰も周りにいなくなったところで、優しい人が手を差し伸べてくれれば、誰だって心を許すだろう。
彼が僕のことを好きだといったのも、一過性のものに過ぎない。
こうして僕たちは別れたけれど、
彼とあのまま共に過ごしていても、しばらくしたら彼は勘違いだったと気がついたはずだ。
やっぱり彼女が好きなんだと。
彼が好きだ。
だからこそ彼には幸せになって欲しい。
そう思っていても、
何度も何度も
彼に彼女の居場所を知らせるのを
躊躇ってしまった。
彼女の住所を渡せば、
彼は行ってしまう。
しかし、そのことで僕が哀しむと思えば、彼は優しいから気を遣って行かないと言っただろう。
彼が無理しているところを
見たくはなかったし、彼が同情で僕の隣ににいることほど哀しいものはなかった。