エスキス アムール
第5章 苦い体験
【はるかside】
着替えながら、
赤く跡の付いた手首を握った。
大野さんがくる前、
うちの店で警戒している
常連さんに指名された。
当然、
指示される内容は
考えられないものばかりで
私が
えずいたり、
苦しそうにしたりして涙を流すと、
どんどん興奮していった。
「ああっ!!やめっ!ゔ…」
慣らしてもないアナルに
一気にバイブを突っ込まれる。
ただえさえ、
気持ち良くない行為なのに、
最悪だった。
痛い。
痛くてたまらない。
あと少し。あと少しだ。
そうすれば、ふんだくれる。
そう思って
我慢しようとするけど、
今日のは
お金もらえなくてもいいからやめて欲しいと願ってしまうほど
酷い行為だった。