エスキス アムール
第59章 依存性
「え?!」
見ると、着信一件になっていた。
バイブが鳴ったはずなのに、気がつかなかったみたいだ。
高峰が今鳴ってましたよと言って、目の前に珈琲をおいてくれる。
「……っ!!」
淹れてくた珈琲を一口飲んでそれを開くと木更津で。
伝言が入っていた。
「ち、ちょっと…ちょっと…俺、そと……!!」
慌てて外に出て、その伝言に耳を澄ます。
何を言われるのだろう。
帰ってこいだろうか。
さっきの態度はなんだだろうか。
それとも………
『波留くん…――――――』
…………え――――――?
そんな――…。
今一番聞きたかった、その声はなんとも残酷な現実を俺につきつけた。