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エスキス アムール

第9章 変態熊吾郎





その、
穏やかではない事が起こる
幕開け。

仕事を終えると
接待が始まった。


ずっと
上が進めてきた事だから、

この人と会うのは
今日が初めてだ。




「副社長の大野です。

初めまして。
どうぞよろしくお願い致します。」



落ち着いた雰囲気の料亭で、

初めて言葉を交わす。




彼の後ろに

女が見えるが

見てはいけない。




「貴方が大野さんですか。

お噂は聞いています。
綺麗な顔ですね。

その年齢で副社長とは、
かなりのやり手だと」



「いえ、滅相もない話です。」




ちらりと

社長を見ると、

接待用に顔は
ニコニコ笑っていた。









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