先生、好き…
第6章 確信と不安
『私、ピアニスト嫌です。
ピアノより歌う方が好きです』
けいのことがあった翌日、私は泣いていた。
そして和也先生に言った。
『でも、もう決まったことだから頑張ってな~。』
『何で私がピアニストなんですか?私より弾ける人はたくさんいますよ。』
私はずっと思ってた疑問をぶつけた。
『それは…
ピアニストがお前を選んだからだよ。お前なら大丈夫って。』
は?
んなことで納得出来ないからっ!!
『俺もお前なら大丈夫だと思ってる…』
ードキッー
あれ?
私、またドキドキした…
『はい。頑張ってみます…』
和也先生のこの言葉で素直に頑張ろうって思った。