テキストサイズ

真田幸村九度山ライフ~恋の相手は戦国武将~

第12章 あとがき

 
 そのため、話の展開にはかなり苦労しました。ライバル役として出した国親は、思った以上に病んでしまいましたし、真紀に至っては「あたしは既婚者に手は出さないから」と宣言。出してもらってヤキモキさせる役だったはずなのですが。

 真紀に関しては美穂とポジションが微妙に被るという立場になってしまったのが困りました。美穂のが男らしい性格ですが。まあ今は、いかにもテンプレな悪女になるよりは、こっちのほうがよかったかな……? と思います。

 クライマックスも結末も、当初は全く逆の展開でした。千恵が引こうとして、幸村が引き止める形だったんです。が、信之兄さんが見事に説得してくれたので、千恵ちゃんが動く事になりました。

 最後も、初めは幸村が大坂の陣で散って終わりという切ない結末でした。が、ふと「そういえば幸村って薩摩落ち説あったな……」と思い出し、無事生き残るエンディングとなりました。あくまで俗説ですけどね。

幸村の名前に関しても、本当は生前は一回も幸村と名乗ってない説のが信憑性高いのですが、話の都合上大坂の陣の際名乗った事にしています。まあ、史実と矛盾する事は山ほどあるので、その辺りはご容赦を。
 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ