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千鶴

第1章 読めない手紙と慣れない部屋

四年前、俺はガンにかかった
彼女の理香には告げた、
視力性のガンにかかったと
長くても二年…短くて一年と………

理香は三年までは一緒にいてくれた……視力低下からは来なくなった
親が余り来ないように告げたと看護し達から聞いた

ただ、手紙だけは来る
でも、もう、俺の目には光は微かにしか解らなくなっていた

理香が書いた手紙の文字は忠義には読めない

会って口から直接ききたい理香の言葉で

慣れない病室の色は白くニガテだ
まるで無空間にいるようで
吐息さえ響く
機械音も響く

もしも空の色を見れたならば 多分……俺の心は

心は救われるに違いない
呼吸さえ上手くできなくても
平気になれる

そう願い生きてきたけど
この気持ちさえ干からびてしまいそう

何年も病院にいると嫌でも回りは死を受けいれていく俺もそのうちなるのだと……思いたくなくても頭を過る
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