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地味子だって恋をする

第1章 第一章

宿題を後にし
リビングに行くと、母と歩が席についてご飯を食べていた。

私が席につくなり、歩が食べる手を止め、不機嫌そうに聞いてくる。

「まだ終わんないの?」

『うん。今日も…徹夜。』

私がそう言うと、歩は呆れたような顔をする。


「手伝う。」

『……。』

歩は優しい。

こんな姉に優しくしてくれる。

だけど

『大丈夫だよ。』

私なら大丈夫。

歩にはこれ以上迷惑かけれないから。

「……。」

私が大丈夫と言うと、歩はまだ納得がいかない表情をしていたが、食べる手を動かした。

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