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妄想girls

第1章 兄系店員にやられて

「いつもお菓子ばっかり買ってるよね?」

別にいいじゃん…

お菓子好きなんだもん…

ちなみに私のお気に入りは抹茶味のチョコ。

抹茶のほろ苦さとチョコのちょい甘がベストマッチしてる。

「勉強してるんだよね…?頑張ってね。」

そう、彼は私に声をかけた。

優しい声は私の心を少し軽くした。

その日の勉強はいつもよりもはかどった。


次の日もコンビニに行った。

昨日よりは客がいたけれど、2〜3人ほどだ。

私はいつものようにお菓子を2個選びレジに持っていった。

「あれ?今日はチョコないんだ。」

えっ…?

もしかして、いつも見てたの?

「いつも、抹茶味のチョコ買うよね。いろんなの食べてるけど…」

彼はぼそっとそう言った。

私が気になっていたように、彼も私のこと…

「今日さ…このあともうあがるんだけど…」

これが私が彼に初めて発した言葉だった。

「コンビニの裏で待ってます…」

恥ずかしかった。

告白みたいで。

でも、それと代わりに彼は満面の笑みを見せた。

その顔は今でも覚えてる。

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