
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第8章 修学旅行当日
数十分経つと、みんな疲れて寝てしまったのか話し声があまり聞こえなくなり、かわりに寝息が聞こえるようになった
隣に座っているまなも小さく寝息をたてて眠っている
わたしはというと…
あのお化け屋敷でのことでまだなんとなくドキドキしていて眠れなかった
前は優しい先生が好きだったけど、もう今はいじわるな先生も好き
わたしは“佐藤先生”じゃなくて“佐藤悠”が1人の男の人として好きなんだ
『寝ないの?』
斜め後ろの席から佐藤先生に声をかけられた
「ゆ、あ…」
思わず“悠”と呼びそうになってしまい慌てて口をおさえる
「先生…は眠くないんですか?」
わたしの席とまなの席の間から顔を出し先生を見つめる
