
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第9章 修学旅行当日Ⅱ
「彼女、いないよ」
遥希くんは力強く答える
「意外…遥希くんモテるのに!」
まなは興味ありげな顔をする
「…好きな人はいるけど」
遥希くんは少し恥ずかしそうにポツリと言った
「遥希くんに告白されたら絶対オッケーじゃん!ねっ!」
まなはまさかのこのタイミングでわたしに話しを振ってきた
「そっ、そうだね…」
遥希くんはわたしの方を見てふっと笑う
「その子は他に好きな人がいて俺に興味ないんだよ、ってかなんでこんな話ししてるんだろ、ごめんね」
遥希くんは立ち上がり眠っている翔太くんを叩く
「翔太、もうご飯の時間だよ」
翔太くんは眠そうにゆっくりと起き上がった
