
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第9章 修学旅行当日Ⅱ
「えっ!?」
顔を上げると遥希くんに抱きしめられた
「…でも、その人が佐藤先生のことずっと目で追ってることくらいすぐにわかった」
遥希くんはより一層強くわたしを抱き締める
「俺はその人のことずっと前から目で追ってたから」
「っ…」
頭が真っ白になる
遥希くんが…わたしのことを好き…?
「…その人は他校に彼氏がいるらしい、でもたぶんそれは嘘」
遥希くんはわたしを抱き締める腕を緩めて、わたしの目を見つめる
「叶わない恋なんかやめて…俺のこと見てよ」
