
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第2章 先生との秘密
“あのホテルでの出来事は全部悪い夢”
“わたしの初恋の佐藤先生があんな人なわけがない”
そう自分に言い聞かせるようにしていたら、昨夜は一睡もできなかった
そのせいか今日の授業はほとんど寝てしまい、あっという間に放課後になった
「ゆな…今日どうしたの?彼氏となにかあった?」
まなは心配そうにわたしを見つめる
「ちょっといろいろあって…」
「そうなんだ…なにかわたしにできることがあったら言ってね!」
こんなに優しい親友に嘘をついていると思うと心苦しくなった
「…あ!ゆな…今日補習じゃないの!?」
「…忘れてた!!!」
よりにもよって数学の…佐藤先生の補習を忘れるなんて〜!
時計を見るともう30分くらい遅れていた
