
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第2章 先生との秘密
『どうぞ』
佐藤先生はドアを開けてわたしを先に入れてくれた
紳士的…昨夜の男の人とは全然違う
きっと別人だったんだね…
わたしが席に座ると佐藤先生は向かい側の席に座った
『じゃ、はじめましょうか…教科書を出してください』
「…はい!」
カバンを膝の上に置き数学の教科書を取り出そうとする
あれ…教科書ない……!?
あ、今日数学の授業無かったから……
『もしかして…忘れちゃいましたか?』
「はい…」
『僕教科書1冊しか持ってないから…これを一緒に使いましょうか』
佐藤先生はふわっと笑ってわたしの隣の席に移動した
