
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第2章 先生との秘密
『田中さんは僕のこと別に好きじゃないんじゃないの?』
先生は笑顔のままわたしを見つめる
「えっ!あっ!は、はい!」
『僕よりイケメンの彼氏がいるんだもんね?』
あ、あの授業のときに言ったこと……
覚えてたんだ
「そう…です」
嘘をついた後ろめたさから目をそらす
『バレバレ』
「え……?」
さっきまでの優しい声とは違う、低い声でつぶやく
『昨日のことがあったから補習サボったのかと思った』
先生はポケットからタバコを取り出す
「本当に佐藤先生だったんですか…?」
『何回もそう言ってんだろ』
わたしの隣でタバコを吸いながら笑う
「……いや、わたしの……」
『……は?』
「わたしの好きな佐藤先生返して!あんたなんか佐藤先生じゃない!」
