
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第3章 “秘密”の正体
2人でソファーに座る
「ルームメイトを呼ぼうと思うの!」
母は突然切り出した
「ええっ!る、ルームメイト!?」
母は嬉しそうに頷く
「この家…元から広いのに…お父さんが亡くなってからすごく広くて寂しくなっちゃったでしょ…?」
「うん……」
「わたしの親友の遥香ちゃん覚えてる?」
“遥香ちゃん”と母は高校生の頃からの仲だといつも聞かされていた
「うん」
「遥香ちゃんも数年前に旦那さんを亡くしてね…お互いに寂しいねって話しをしていたの…それでね、一緒に住んだらどうかって思って!」
「そうなんだ…」
母もわたしも…数年経っても父を失った心の大きな穴は埋められていなかった
きっと遥香さんも同じような寂しさを感じているのだろう
「……どう?」
母は不安そうにわたしの顔を覗き込む
「うん…いいと思う!」
「本当?良かった!」
母は嬉しそうにわたしを抱きしめた
