
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第4章 好き?
「……さん……かさん……田中さん!」
わたしを呼ぶ声が聞こえて目を覚ました
「……気がついた?」
消毒液のにおいがする
保健室の先生が安堵の表情を浮かべた
「良かった…うなされてたから」
「わたしなんで……?」
「体育の授業中にボールが当たって倒れたみたいなの…」
起き上がろうとすると頭が痛む
「頭を打ったみたいだから軽い脳震盪だと思うわ」
頭の痛みで気づかなかったけど、外はもう暗くなり始めていた
「こんな暗くなるまでありがとうございました」
「大丈夫よ、立てそう?」
先生はわたしが起き上がるのを支えてくれた
