
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第1章 最悪な出会い
「…だから言っただろーが」
男の人はしゃがみこみ、その女の人をおぶろうとした
その街灯に照らされた横顔を見てハッとした
「…佐藤先生?」
「……………は?」
男の人はわたしの方に振り向いた
わたしは咄嗟に顔を見られないように俯いた
「えっ、あ!ごめんなさい!」
なにわたし佐藤先生?とか言ってんの!
佐藤先生がこんなことする訳ないじゃん!
佐藤先生は優しくて爽やかで……
こんな所で女の人とエッチなことするわけない!
見間違えだよ!
わたしはその場から逃げ去るように駅まで走った
このときにカバンからスマホを落としたなんて……
思いもしなかった
