すべてはあの日から
第14章 その後…
慌てて戸を開けると、
「…真央ちゃん、
誰かも確認せずに、そんな易々と戸を開けるなんて、
警戒心が無さすぎるよ」
「…!
ご、ごめんなさい!」
そこには、政崇さんのお父さん、英典(ヒデノリ)さんが、
呆れた様子で立っていた。
実は、以前誠さんとのお食事会でシャンパンを持ってきてくれた方は、
政崇さんのお父さんだったのだ。
「…それで、政崇は?」
「あ、今は……」
……これは、
まだ寝ていて、身支度すら済ませていないことは、言わない方がよいのだろうか…。