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すべてはあの日から

第14章 その後…


「なんだ、親父か」


寝間着用浴衣の胸元がはだけ、
うっすらと寝癖のついた、眠そうな政崇さんが背後に立っていた。


「まったく、ちょっとは緊張感を持ちなさい」



……今日は、

お婆様が直々に この家に夕食を食べに来る。


あの日以来、一ヶ月が経ったが、

お婆様とは顔をあわせていない。



政崇さんのプロポーズを半分夢だと錯覚しながらも返事をし、

そのまま斎藤家に住み着いている。



……結局、投げ出してしまったあの後の会場がどうなったのか、

何も知らない。

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