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すべてはあの日から

第1章 出逢い


「ここ、俺ん家」


そう言って指差す方には さっきまで見ていた桜の木があるお宅。


「…用ではないんです。ただ、桜…綺麗だなと思って…」

「………」

「……」

「………」

「…す、…すみま…」


沈黙の威圧感に耐えかねて、謝罪しかけると、


「…来いよ」


前髪の隙間から艶やかなビードロのような瞳が私を捕らえる。


え…


まさか、

連行されるの!?

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