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すべてはあの日から

第6章 夫婦のカタチ


「……政…くん?」


「…!夏澄!?」


掠れた声が耳に届いた瞬間、涙がじわっと溜まる


「…泣いて…るの?」


夏澄の不安な声色に、ぽたりと零れ落ちる雫


「大丈夫だよ、
私は政くんを置いて何処にも行かないから、ね」


…俺、何で弱ってる夏澄に気ぃ使わせてんだ


俺が夏澄を笑顔にさせてやんないでどうする…



「……絶対だからな」

「うん」



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