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すべてはあの日から

第6章 夫婦のカタチ


化学療法を始めても、夏澄の症状は なかなか改善されなかった。


「ねぇ 政くん」

「ん?」

「私の病気って 何なの?」


俺は絶句した。


本当のことを伝えるべきか…

それとも…


俺にはどっちが最善なのか分からなかった



「…やっぱりいいや」

「え?」

「あ、そういえば 政くんに一つだけお願いがあるんだ」

「お願い?」



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