甘い果汁
第3章 危険な果汁
「ねーえ、おーい、亜衣ーっ」
俺はドンドンと、亜衣の部屋の窓を叩いた。
俺と亜衣の家は隣同士で、
ベランダ同士が近いから、すぐに亜衣の部屋に行ける。
「……?」
カーテンの隙間から亜衣が見えた。
何か…携帯に夢中になってる?
そんなに面白いゲームしてんのかな~♪
窓を叩いても反応がないので、
開かないと思いつつ、亜衣の窓に手をかけて、右にひっぱった。
「…あいてる…」
いつもは戸締り頑丈なのに。
「よっと…」
亜衣の部屋に、入ったけど、亜衣はまったくこっちに気がつかない。
(……………心なしに、亜衣の顔赤くね?)
恐る恐る亜衣に近づくも、反応ナシ。
「ねぇ、亜衣何見てんの?」
亜衣の横に座ってみても反応ナシ…。
(俺って…影薄すぎ?)
そう思いながら、亜衣が見ているスマホに目をやると…
「A…V…?」
男女が重なり合っている動画があった。
悠也Side 終わり