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甘い果汁

第3章 危険な果汁


 『ぁん…広ちゃんのも…可愛がってあげる…』

 『…うっ…ぁ…さ…やか…ッ』

 「!!!!!」

 思わず動画を停止した。

 なんていうか…男性のアレは、まだ動画越しでも見れない。

 お父さんのしか見たことないや…


 そう思い、イヤホンを抜いてため息をつくと、

 「うああああああああああああああぁッ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、悠也ぁあああああああ?!」

 ジッと私のスマホを見ている裕也の姿が私の視界に写った。

 (え、え、えっと…あれぇ?待った待った。いつから裕也は隣にいた?何か子犬のようにジッとしてるし…)

 「ゆ、悠也~?い、いつからいたの…?」


 「…5分前くらいから」


 結構前ジャン!!!!!!

 どうしよう、何て思われたかな…。


 「ねぇ、亜衣って


   セックス興味あんの?」


 「へ…?」


 「俺、協力するけど?」


 「は、はい?」


 「ジッとして……」


 フリーズしている私の顔の前に、裕也の顔が近づいてくる。


 大きな茶色い目が、私の目を見つめていた。


 「なーんちゃって!」


 「…ふぇ?」


 「そんなの嘘に決まってんじゃん! ゲームしよーゼ」


 裕也はニコニコ笑顔に戻り、

 テレビをつけてwiiに、カセットを入れに行った。

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