甘い果汁
第4章 悩む果汁
ガチャ…
「お兄ちゃん…ぶっ…」
「ぁんあんッ、あゆ…っむう」
「里奈…ッ」
「「……………」」
お取り込み中…らしい。
私はドアを静かに閉じた。
「…悠也、知ってていこうって言ったんでしょう?」
「何でわかったの?」
「……そんなニヤニヤしてんだからわかる」
悠也は勘が鋭いから……はぁ…
(兄妹そろってこれって…一体…)
――――――…
「お兄ちゃん…久しぶり…」
「お兄さん、久しぶりっす」
「…うん……」
何この気まづい雰囲気は……
「亜衣ちゃん久しぶり~」にこにこ
そんな状況にかまわず、里奈さんはニコニコと笑う。
「亜衣ちゃんったら~、大人になったんだね~」
「えっ………………あっはい?」
「すっごい気持ちよさそうだっ…」もごもご
お兄ちゃんが里奈さんの口を防ぎ、
「亜衣も大人になったんだな~…くっ、兄ちゃん寂しい☆」
「いや、絶対寂しくないでしょ」