甘い果汁
第5章 目撃な果汁
――――――…
「ちょ、その感じは無理です、反対です」
「いや、良いじゃんこれで!」
「先輩は、固いっすね」
「「紺野は黙れ」」
「花の色は鮮やか!」
「いや、静か系がいいんだ!」
私と、カンナが言い合いしてる中に紺野が入ってくるとウザイ。
「だって卒業式ですよ?! 静かに綺麗に華やかに…です!」
「その華やかが花の色なのよ!」
カンナは、私の頭を、ドついた。
「いったああああいっ!私、先輩なのよっ?!」
「先輩とかそういうの関係ないです、こういうことしなくちゃわからないんですか…ら……」
「花崎…頭から血が…」
私達の言い合いを冷たい目で見ていた会長が言った。
額を触ると、真っ赤な血が手についていた。