甘い果汁
第5章 目撃な果汁
「それでは卒業式についての会議をしたいと思います」
副会長の岬先輩が言った。
「あーーっ待ってくださいよー俺忘れてません?!」
ガララッと勢いよくドアが開いた。
「はーーーーーーっ、クソボケカスな紺野が来た、そしてお前の存在忘れていた」
「ひどっ、生徒会長は口が悪いですねぇ…いてっ、やめてください、岬先輩~」
岬先輩は容赦なく、紺野の耳を引っ張って、耳元で何か言った。
「…了解っす…ホント、ツンが八割の先輩っ…いってええ」
紺野は私と同じ学年の生徒で、
ヤンキーに近いが素は良い。
そして見るからに紺野と岬先輩は付き合っている。
「「「リア中爆発しろ」」」
生徒会室にいる全員がそう思った。