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なんで俺なのっ!

第7章 伝え方


再び目を開けるとベンチ――ではなくいつものベッドの上にいた。

「料理完成♪」

(琴弥…?)

いつもの琴弥のはずなのに、いつもよりテンションが高い気がした。
琴弥が俺を起こしにベッドに向かって来る。
わざと寝た振りをする。

「朔、ご飯だよ。」

俺の体をやさしく揺らしながら呼び掛ける。

「ん…おはよう。」
「―っ!おはよう朔…夜だけどね。」

俺が微笑むと、驚いたようだった。

(なんでだろ…)

「ご飯食べよう!」

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