なんで俺なのっ!
第7章 伝え方
「これまでごめん!」
「…へ?」
夕御飯を食べていると急に謝ってきた。
「これから言うことは言い訳だと思ってもいいよ。ただ話しておきたいんだ。」
真剣な顔で話す。
「僕も朔と同じ、橘和人って人に縛られているんだ。」
「へ…?でも、だったら尚更こんなことっ…」
「ごめん、最後まで聴いてくれる?」
俺はもっと聞きたいことは沢山あったが黙ると、琴弥が話を続ける。
「前は今の朔と同じようなことされてた。媚薬を飲まされるのはいつものことだった。」
(つじつま合わないよ琴弥…)
「ただある日から態度が変わった。」