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サイレントワールド

第15章 『silent world』

「…!!」
目が見えない。
口が動かない。
耳にノイズが走る。

目を潰されたショックか体が冷気で包まれているような感覚だった。
その耳にノイズ混じりの声が聞こえてきた。

『は……。…ろい…!…あ!苦し…!』

嘲笑混じりの声。
時々誰かに呼ばれているような気もするがそれさえも今の未来にはどうでもいいことだった。
体が動かず絶望と諦めに支配された未来はゆっくりと意識を手放した…。

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