
サイレントワールド
第15章 『silent world』
…真っ暗な世界。
目が開かないがそれだけは分かる。
耳も口も…何も出来ない闇の中。
意識を失った未来の前に広がっていたのはそんな世界だった。
そこに変化が起きる。
『…あの『子』はまだ戦ってるぞ。お前の身を案じて…。』
誰だ…?
『今のお前に必要なことは俺の名前じゃない。早く意識を取り戻すことだ。』
…『凪』はまだ戦ってるのか。
『そうだ。』
でも俺は駄目そうだな…。
今も闇桃太郎に体をいたぶられているんだろう…。
『どうだろうな。だがお前は生きている。』
…まだ死んでないのか。
でも…。
『でもも何もない。お前はあの『子』の母を助けると決めたんだろう?なら起きろ。』
でも今の俺じゃ…。
『少しだけお前を助けてやる。だから…母を助けてやれ…。』
どこからか聞こえてきたその男の声が終わると同時に光が溢れる。
その光は未来の体を包み…その意識を覚醒させた。
意識が戻る前ほんの少しだけ開いた未来の目に映ったのは首に傷のある男の姿…。
男の姿は光の中に溶け…消えていった。
目が開かないがそれだけは分かる。
耳も口も…何も出来ない闇の中。
意識を失った未来の前に広がっていたのはそんな世界だった。
そこに変化が起きる。
『…あの『子』はまだ戦ってるぞ。お前の身を案じて…。』
誰だ…?
『今のお前に必要なことは俺の名前じゃない。早く意識を取り戻すことだ。』
…『凪』はまだ戦ってるのか。
『そうだ。』
でも俺は駄目そうだな…。
今も闇桃太郎に体をいたぶられているんだろう…。
『どうだろうな。だがお前は生きている。』
…まだ死んでないのか。
でも…。
『でもも何もない。お前はあの『子』の母を助けると決めたんだろう?なら起きろ。』
でも今の俺じゃ…。
『少しだけお前を助けてやる。だから…母を助けてやれ…。』
どこからか聞こえてきたその男の声が終わると同時に光が溢れる。
その光は未来の体を包み…その意識を覚醒させた。
意識が戻る前ほんの少しだけ開いた未来の目に映ったのは首に傷のある男の姿…。
男の姿は光の中に溶け…消えていった。
