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「ふっ！」
未来は片手剣スキル『クロススラッシュ』で目の前のモンスターを撃破した。
「ふー。」
今回呼び出した『ナイトソード』の形が崩れ竹刀に戻っていく。
「ほー。なかなかやるもんだな。」
「そっちこそ。」
龍と軽口を叩きながら竹刀を肩にかつぐ。
今未来たちはギルド『ＤＲＥＡＭＢＲＥＫＥＲＳ』の基地に向かっている。
不思議なことに街の中にギルドがないので翔に理由を聞いてみると
「街の中じゃやりにくいんだよ。…いろいろとな。」
とよくわからない答えが返ってきたので諦めた。
とにかく未来はギルドに入ることにしてギルドに向かっているのだが
「来たぞ!!」
「クソまたかよ！」
舌打ちを一つして肩の竹刀を抜き放つ。するとその竹刀が瞬く間に形を変え片手剣の形をとる。
その片手剣の上に
【ナイトソードランク３】
というアイコンが浮かび上がる。
「行くぞ！」
手に短剣ソニックダガーを呼び出した翔が叫ぶ。
その声にあわせ目の前にいるモンスターの群れに突っ込む。
モンスターは８体いてそのうち４体がこちらに来てしまった。
相手の片手剣に盾を装備したドラゴン型モンスター『ドラゴンソルジャー』が剣を真上から振り下ろしてくる。
とにかくその剣をかわし相手が攻撃を外しバランスが崩れた隙に片手剣スキル『スライス』を発動。
一気に加速し腰に構えた剣を横なぎに振るう。
すると横にいた別のドラゴンソルジャーが盾でこちらの攻撃を防御してきた。
咄嗟に軌道を逸らそうと剣を動かすが
ガァンッ
という音と共に攻撃が弾かれる。
「くっ…。」
バランスを崩した俺に残る３体が同時に攻撃を仕掛けてきた。
相手が発動したスキルは『トライアングルスライス』三角形を描くように繰り出される剣が未来を襲う。
未来はそれを見て目の前にいたドラゴンソルジャーに片手剣スキル『トライデント』を発動する。
相手の懐に潜り込んで槍のように剣を突き出す。
「グァァッ！」
ドラゴンソルジャーの１体が消える。
それを見て残るモンスターが一気にスキル『スライス』を発動してこちらに突っ込んできた。
「くっ…。」
先ほどトライアングルスライスで浅く斬られた肩に無意識に手をやりながらも横に跳び攻撃をかわす。
そして
「はぁっ！」
相手の後ろから同じようにスライスを発動する。
「ハアァァッ！」
段違いのスピードで残りのモンスターを撃破して未来は息を吐いた。